【19,147台】シトロエン ベルランゴなど9車種にリコール|走行中にエンジン停止のおそれ

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※この記事は、国土交通省とStellantisジャパンが公表したリコール資料をもとに作成しています。

2026年7月31日、Stellantisジャパンは、シトロエン「ベルランゴ」、プジョー「308」「リフター」など9車種のリコールを国土交通省へ届け出ました。

対象となるのは、2018年11月27日から2024年2月5日までに輸入された一部車両で、対象台数は合計19,147台です。

エンジンのカムシャフトチェーンを構成する部品が摩耗し、そのまま使用を続けると異音が発生することがあります。最悪の場合はチェーンが破断し、走行中にエンジンが停止するおそれがあります。

対象車は、カムシャフトチェーンと関連部品を対策品へ交換するリコール修理が必要です。

この記事では、リコールの原因と症状、対象車種・型式・車台番号、修理内容、対象車の確認方法を解説します。

ベルランゴなど9車種のリコール概要

今回のリコールの概要は、次のとおりです。

項目内容
リコール届出番号外-4207
届出日2026年7月31日
リコール開始日2026年7月31日
届出者Stellantisジャパン株式会社
対象ブランドプジョー・シトロエン・DS・フィアット
対象車種2008・308・リフター・ベルランゴ・C3エアクロス・C4・DS 3クロスバック・DS 4・ドブロ
対象型式18型式
対象台数19,147台
不具合部位原動機(カムシャフトチェーン)
不具合件数9件
事故の有無なし
発見の動機本国からの情報

対象台数が最も多いのはシトロエン ベルランゴで、3型式を合わせて8,994台です。

リコールの原因はカムシャフトチェーンの摩耗

カムシャフトチェーンは、エンジン上部にあるカムシャフトを駆動するための部品です。

今回の対象車では、カムシャフトチェーンの設計検討が不十分だったため、チェーンの構成部品が摩耗することがあります。

摩耗した状態で使用を続けるとエンジンから異音が発生し、最悪の場合はカムシャフトチェーンが破断して、走行中にエンジンが停止するおそれがあります。

走行中にエンジンが停止すると、周囲の交通状況によっては危険につながります。対象車かどうかを確認し、未実施の場合は早めに正規ディーラーへ相談してください。

異音が発生している場合は走行を続けない

国土交通省の資料では、チェーンの摩耗が進行した場合の症状として「異音」が挙げられています。

ただし、異音の発生場所や音の大きさ、警告灯が点灯するかどうかまでは公表されていません。

エンジン付近から普段とは違う音が発生している場合は、自己判断で走行を続けず、安全な場所に停車したうえで正規ディーラーやロードサービスへ相談しましょう。

異音が出ていない場合でも、対象車であれば改善措置を受ける必要があります。

リコールの修理内容

対象となる全車両について、カムシャフトチェーンと関連部品を対策品に交換します。

公表された改善箇所説明図では、関連部品として次の3点が示されています。

  • チェーンテンショナー
  • カムシャフト
  • カムシャフトハウジング

リコール修理は正規ディーラーで無料で行われます。ただし、作業時間や部品の入荷状況は公表資料に記載されていません。

エンジン内部の部品交換となるため、対象車だった場合は事前にディーラーへ連絡し、作業時間や代車の有無を確認しておきましょう。

対象車種と台数

車種ごとの対象台数を合計すると、次のようになります。

ブランド車種対象台数
プジョー2008933台
プジョー3085,318台
プジョーリフター2,052台
シトロエンベルランゴ8,994台
シトロエンC3エアクロス649台
シトロエンC4555台
DSDS 3クロスバック138台
DSDS 4486台
フィアットドブロ22台
合計9車種19,147台

ベルランゴ、308、リフターの3車種だけで16,364台となり、全体の大部分を占めます。

リコール対象となる型式・車台番号

対象となる型式、車台番号、輸入期間、台数は次のとおりです。

ブランド・車種型式車台番号の範囲輸入期間台数
プジョー 20083DA-P24YH01VR3UDYHZSMJ832616~VR3UDYHZSPJ5576042022年3月14日~2023年6月9日933台
プジョー 3083DA-T9WYH01VF3LCYHZRLS037790~VF3LCYHZRMS1272592020年7月14日~2021年7月7日515台
プジョー 3083DA-T9YH01VF3LBYHZRLS072154~VF3LBYHZRMS1271902020年7月14日~2021年8月7日627台
プジョー 308LDA-T9WYH01VF3LCYHZRJS305898~VF3LCYHZRLS1699932018年11月27日~2020年10月20日975台
プジョー 308LDA-T9YH01VF3LBYHZRJS305739~VF3LBYHZRLS1675882018年11月27日~2020年9月14日1,378台
プジョー 3083DA-P51YH01VR3FBYHZTNY502297~VR3FBYHZTPY5093362022年4月1日~2023年4月27日1,060台
プジョー 3083DA-P52YH01VR3FCYHZTMY528020~VR3FCYHZTPY5066892022年6月22日~2023年10月25日763台
プジョー リフター3DA-K9PYH01VR3ECYHZRLJ552543~VR3ECYHZ3PJ5515432020年7月14日~2023年6月11日1,625台
プジョー リフター3DA-K9PYH01LVR3ECYHZ3MJ925901~VR3ECYHZ3PJ5351622022年8月4日~2023年6月9日210台
プジョー リフター不明VR3ECYHZRKJ558797~VR3ECYHZRKJ8328742019年3月22日~2020年8月6日217台
シトロエン ベルランゴ3DA-K9CYH01VR7ECYHZRLJ580540~VR7ECYHZ3PJ5554632020年7月14日~2023年10月25日8,301台
シトロエン ベルランゴ3DA-K9CYH01LVR7ECYHZ3MJ926152~VR7ECYHZ3PJ5398602022年8月4日~2023年6月11日478台
シトロエン ベルランゴ不明VR7ECYHZRKJ739620~VR7ECYHZRLJ5697182019年10月30日~2020年4月18日215台
シトロエン C3エアクロス3DA-A8YH01VF72CYHX1N4122162~VF72CYHX1P42973042022年5月2日~2024年2月5日649台
シトロエン C43DA-C41YH01VR7BBYHZBME019184~VR7BBYHZBPE0070132021年12月7日~2023年8月28日555台
DS 3クロスバック3DA-D34YH01VR1UCYHZSMW073720~VR1UCYHZSPW0029282022年4月2日~2024年1月29日138台
DS 43DA-D41YH01VR1FCYHZTM1019549~VR1FCYHZTP10030172022年4月1日~2024年1月27日486台
フィアット ドブロ3DA-K9FYH01VYFECYHZ3PJ526462~VYFECYHZ3PJ5553702023年4月21日~2023年5月17日11台
フィアット ドブロ3DA-K9FYH01LVYFECYHZ3PJ526463~VYFECYHZ3PJ5541022023年3月6日~2023年5月17日11台
合計18型式2018年11月27日~2024年2月5日19,147台

車台番号が上記の範囲に入っていても、対象とならない車両が含まれている場合があります。公表された範囲は、車台番号の下8桁をもとに区分されています。

車種や輸入期間だけで判断せず、17桁の車台番号を使って各ブランドの公式サイトで確認するか、正規ディーラーへ問い合わせてください。

自分の車がリコール対象か確認する方法

対象車かどうかは、車検証に記載された17桁の車台番号を使って確認できます。

  1. 車検証または電子車検証で車台番号を確認する
  2. 各ブランドのリコール検索ページを開く
  3. 17桁の車台番号を入力する
  4. 未実施のリコールが表示された場合は正規ディーラーへ連絡する

各ブランドの確認ページは次のとおりです。

検索システムへの反映には時間がかかる場合があります。対象と思われる車両で検索結果に表示されない場合や、フィアット ドブロを所有している場合は、正規ディーラーへ直接確認してください。

中古車を購入した場合や名義変更後は、案内文書が届かないこともあります。ダイレクトメールを待つだけでなく、自分で確認しておくことが大切です。

改善済み車両の識別方法

改善措置を実施した車両には、ブランドごとに次の識別が行われます。

  • プジョー・シトロエン・DS:車台番号の左から10桁目の上部に黄色のペイント
  • フィアット:運転者席側ドアロック・ストライカ付近にリコール識別ステッカーを貼付

中古車を購入するときに識別を確認する方法もありますが、ペイントやステッカーだけで判断せず、車台番号を正規ディーラーへ伝えて作業履歴を確認する方が確実です。

リコール対象だった場合はどうすればよい?

対象車だった場合は、各ブランドの正規ディーラーへ連絡し、リコール修理を予約します。

今回のリコールでは事故は報告されていませんが、不具合は9件確認されています。異音が発生していなくても、対象車であれば修理を先延ばしにしないようにしましょう。

すでに異音が発生している場合は、そのままディーラーまで走行してよいかを事前に確認してください。走行中にエンジンが停止する可能性が公表されているため、状況によってはロードサービスの利用も検討する必要があります。

問い合わせ先

公表資料に記載された問い合わせ先は次のとおりです。

ブランド問い合わせ先
プジョー0120-840-240
シトロエン0120-55-4106
DSオートモビル0120-92-6813
フィアット専用フリーダイヤルなし。正規ディーラーまたはStellantisジャパン公式サイトで確認

受付時間などが変更される場合もあるため、電話をかける前に各ブランドの公式サイトで最新情報を確認してください。

まとめ|ベルランゴなどの所有者は早めに確認を

シトロエン ベルランゴ、プジョー 308・リフターなど9車種に、カムシャフトチェーンの摩耗に関するリコールが届け出られました。

対象は合計19,147台で、最悪の場合はチェーンが破断し、走行中にエンジンが停止するおそれがあります。改善措置は、カムシャフトチェーンと関連部品の対策品への交換です。

対象となる車台番号の範囲には、リコール対象外の車両が含まれている場合があります。車種や年式だけで判断せず、公式検索ページまたは正規ディーラーで車台番号を確認してください。

対象車と判明した場合は、異音の有無にかかわらず、早めに正規ディーラーへ連絡して無料修理を受けましょう。

参考資料

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